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【美術 ジェシー・ベイス /ベイズ(Jessie Bayes)】19~20世紀のイギリスの細密画アーティスト

昨日twitterを見ていたらとても魅力的な絵が埋め込まれたポストが目に留まりました。

初めて聞いた名前だなあと思ってググってみると、日本語ページで全くヒットしなかったのでちょっと躍起になって調べてみました。RIZEのジェシーとか出てきちゃうんだもん(笑)

ジェシー・ベイス

ジェシー・ベイス(Jessie Bayes 1876 - 1970)はイギリスの細密画(miniature paintings)や装飾写本(illuminated manuscript)、ステンドグラスや宗教画を手掛けた女性アーティストです。アーツアンドクラフツ運動に関わった一人でもあります。

Photo from wikipedia

ジェシーは芸術一家に生まれました。父のアルフレッド・ウォルター・ベイス(Alfred Walter Bayes : 1869 – 1956)は定期的に王立芸術協会に出展していた画家で、兄のウォルター・ベイス(Walter Bayes 1869 – 1956)も画家、批評家として当時よく知られた存在でした。また次兄のギルバート・ベイス(Gilbert William Bayes : 1872 –1953)も彫刻家として活躍していました。
彼女は長兄ウォルターのもとで絵について学び、1906年には the Royal Society of Miniature Painters, Sculptors and Gravers のメンバーになりました。"the Royal Society of ~"はイギリスの王立協会・学会です。

作品

wikiに載っている作品は以下の5作品。おそらくもっとあるのでしょうが、確認されているものが少ないのかもしれません。

The Lady of Shallott - 1914 (装飾写本)
To The Night & The Cloud - 1914(装飾写本)

Roll of Honour memorial - 1919
👉「Roll of Honour」とは戦没者名簿のこと。
イギリス・カンブリア州フロックバラ(Flookburgh, Cumbria)にジェシーのサインが入った戦没者名簿の装飾品があります。こちらのブログで紹介されています。

Font cover panels for St Andrew and St Mary's Church - 1937

Photo from wikipedia

👉"Font"は「洗礼盤」。洗礼盤とは洗礼の際の聖水を入れる器のことです。
"Font cover panels"は直訳で「洗礼盤を覆うパネル」。なんのこっちゃ?と思いますが、写真を見るとなんとなくわかると思います。おそらく洗礼の時以外はこのcover panelsで覆っているでしょう。この作品はイギリス・リンカンシャー州ストーク・ロッチフォード(Stoke Rochford, Lincolnshire)という小さな町のSt Andrew and St Mary's Church教会にあります。

ジェシー・ベイスが手掛けた装飾写本

photo from PBA Gallaries

さて、twitterで見かけたこの作品は、1914年に出版されたTo The Night & The Cloud - Calligraphed and Illuminated by Jessie Bayesパーシー・ビッシュ・シェリー(Percy Byshe Shelley : 1792 - 1822)というロマン派詩人の2篇の詩を豊かな絵と装飾文字で書き起こした手稿のようです。
こちらのページで美しい絵をみることができます。
この手稿は17ページしかないそうですが、何時間でも眺められますね...。

参考ページ
https://en.wikipedia.org/wiki/Jessie_Bayes
https://www.pbagalleries.com/view-auctions/catalog/id/70/lot/17862/To-The-Night-amp-The-Cloud-Calligraphed-and-Illuminated-by-Jessie-Bayes
http://cumbrianwarmemorials.blogspot.com/2008/10/forgotten-gem.html 
(2018年7月28日閲覧)

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