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ビーチサンダルと音楽:Ocean Alley(オーシャン・アリー)

各国の音楽を聴いていると、その国や国民が持つ雰囲気が反映されていると思うことはありませんか?
オーストラリアのアーティストもそうです。
いま私は海辺に住んでいるので、ビーチサウンドを得意とするバンドやアーティストを聴くと、彼らが本当に上手にオーストラリアのビーチの雰囲気を再現しているなと思います。

穏やかで深い波音、爽やかな海風が自分を抜けていく音、暑い太陽の光の下で感じる心地良い気だるさ。
オーストラリアの人々にとって、〈海は日常の一部〉という認識が強いように思います。長期休暇などの特別なイベントで向かう場所ではなく、仕事終わりに犬と散歩に出かける場所であり、コーヒー片手に友人と会う場所であり、子供と一緒にサーフィンをする場所なのです。

山形県の内陸地で育った私は渡豪当初、雑誌のグラビアのような海を見て(しかも家から徒歩5分)、「白い雲!青い海!」とはしゃがずにはいられませんでした。
しかしこちらでの生活も半年を超え、次第にオージーたちの〈海のそばで生活する〉という感覚がわかってきました。
天気のいい日はなんとなく海辺に行きたくなるし、週末はカフェでフィッシュアンドチップスを買って(ビーチの周りには大抵カフェが数件ある)、浜辺に座ってボーッと食べるのがなんだか楽しいのです。

このイージーな気だるさ、わかりますか?
オーシャン・アリー(Ocean Alley)は「サイケデリックサーフロック」バンド。この"Confidence"という曲が2018年のヒット曲となりました。
「サイケデリック」と聞くと、民族楽器の音が目立ったり、頭をぼうっとさせるギターの反響音が多用されているイメージがありますが、彼らはレゲエ風味の方が強いです。

元々、オーストラリアはサイケデリック音楽と相性がいいのか、1960年台にもイージービーツ(The Easybeats)やビージーズ(Bee Gees)、ザ・トワイライツ(The Twilights)がロンドンにわたり、「サイケデリック・ポップ」としてヒットを飛ばしました。
この60年代オージーバンドはビートルズの影響を強く受けているようで、オーシャン・アリーとはまた別音ですが。

オーシャン・アリーのバンドメンバーのファッションにもぜひ注目してください。
これがまさに、オーストラリアのビーチ周辺に暮らす男どもです。
ブロンドの髪を伸ばし、少し無精髭を散らした顔はなんとなくだるそう(週末であればstonedなこともよくある)。
BillabongやAfends*のオーバーサイズなパーカーやTシャツを好み、下はサーフパンツ。足下は裸足、もしくはビーチサンダル。

*BillabongもAfendsもオーストラリアでポピュラーなサーフブランドです。

Ocean Alleyオフィシャルサイトより
2020年8月18日閲覧

余談ですが、こちらに来て驚いたのが、裸足で歩いている人がとても多いこと。
シドニーなど都市部ではさすがに見かけませんでしたが、セントラルコーストに入ればそこらじゅうみんな裸足です(言い過ぎ?笑)。
都市部をのぞき、オーストラリアは完全に車社会。私の住むセントラルコーストも車移動が基本です。
徒歩で長距離出歩くことが少なく、かつ海辺に行くことが多いので、ビーサンを引っかけて車に乗り、ちょっと出歩くときは車内にビーサンを置いて裸足になっちゃうようです。
足の裏を怪我する危険だってあるし、そもそもビーサンだってほぼ裸足みたいなもんじゃないか、とツッコミたくなりますが、これは文化の違いです。こちらは黙って受け入れるしかありません。

さて、オーシャン・アリーはゆったりとしたテンポでメロディアスなバンドなので、リラックスして聴くことができます。
聴いていると自然と体が揺れてくる感じ。
仕事終わりの電車の中や、家事をしながら聞き流す音楽にもちょうどいいような気がします。

オーストラリアの海辺の雰囲気。
気張らないスタイルで、水平線をただ眺めるような気持ちで聴いてみてください。

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